
GW登山を終えて、友人からテント泊の相談を受けた
先週末、GW登山を終えた友人から連絡が来た。「今夏、初めてテント泊やりたいんだけど、何から始めたらいい?」って。その友人の前で、俺は自分の失敗をぶっちゃけることにした。
正直に言う。俺もテント泊デビューのときは、とんでもない失敗をやった。今から思えば「よくこんなことで一晩耐えたな」って笑える話なんだけど、当時は本気で絶望した。
GW真っ最中、たくさんの人が山に行ったと思う。日帰りで満足した人も多いはず。そしてこれからの季節、「次はテント泊挑戦したい」って人、増えると思うんだよ。だから今日は、俺の失敗から学んだ、初夏のテント泊デビューで本当に気をつけるべきことを話したい。

銀マット忘れて、一晩眠れなかった日
俺のテント泊初挑戦は、28歳のときだった。燕岳(つばくろだけ)。北アルプス。5月の初旬。
装備は揃えた。テント、寝袋、マット…のはずだった。あのときの俺は、何をどう間違ったのか、銀マットをザックに入れるのを忘れてた。
気づいたのは、テント場に到着して、夜になってからだ。地面は冷たい。石ころ。テントの底を通して、じわじわと冷気が伝わってくる。寝袋だけでは、その冷気を遮断できない。正確には、冷たい地面に体を押し付けられているような感覚で、眠るどころではなかった。
一晩中、「クッションを敷けばマシになるかな」って下山後の荷物を整理したり、「体を丸めたら暖かくなるかな」って何度も寝返りを打ったり。バカなことばっかりやってた。
夜中の3時。星がきれいだったのを覚えている。でもそれは、「寒くて眠れないから外を見てた」ってだけだ。
朝になったとき、俺は学んだ。テント泊で「快適さ」ってのは、意外と細かいことの積み重ねなんだ、ってことを。銀マット1枚で、こんなに違うのか。そう実感した。
初夏のテント泊で、本当に気をつけるべき3つのこと
あれから11年。子どもが生まれて登山の頻度は激減したけど、それでも毎年数回はテント泊に行ってる。失敗もたくさん重ねた。その中で、特にGW直後から初夏にかけてのテント泊で、初心者が陥りやすい落とし穴が3つあることに気づいた。
夜間の冷え込みを甘く見ない
5月のテント泊。昼間は暖かいから、つい気を抜く。でも標高が上がると、夜はめちゃくちゃ冷える。特に2000m以上だと、夜中は一気に気温が落ちる。
5月中旬の甲斐駒ヶ岳(2967m)で、俺の友人が「寝袋だけで大丈夫」って銀マットを持ってこなかった。翌朝、その友人はテントから出てくるのに30分かかった。寒さで動けなくなってた。
わかります、その気持ち。だって昼間、日差しがあれば半袖でいられるくらいだもん。でもテント内で眠るときの冷えは、昼間の暖かさと全く別物。初めてテント泊する人は、特に「夜間用に防寒を上乗せする」って発想を持ってほしい。
銀マット+寝袋。この組み合わせは、テント泊の最低限。それプラス、初夏なら薄手のダウンジャケットも用意しておくと、夜中に目が覚めたときに重宝する。
水分補給を甘く見ない
5月は、意外と乾燥している。昼間は気温も上がるし、日差しも強い。なのに「まだ冬ほど汗をかかないだろう」って気軽に考えてると、後悔する。
初夏の登山で、水分不足になると、何が起きるか知ってる?足がつる。朝方、テントの中で足がつって、飛び起きることになる。あのダメージは、一日の疲労が吹き飛ぶぐらい大きい。
俺は去年の5月、木曽駒ヶ岳のテント場で、夜中に足がつった。理由は、昼間の行動食と水分補給のバランスが悪かったから。行動食(塩辛いもの)をいっぱい食べたのに、水をあんまり飲んでなかった。その結果、体は脱水気味になって、夜中に足が硬直した。
GW登山で「日帰りって楽だな」って感じた人も多いと思う。でもテント泊になると、その日の体調管理が翌日に響く。特に初夏は、見た目の涼しさに騙されて、水分補給を後回しにしちゃう人が多い。
行動食と水分補給のバランスをちゃんと考えておくと、夜間の快適さが全く違う。
天気予報を信用しすぎない
GW後の5月。気象条件が不安定な時期なのに、つい「気象庁の予報だから大丈夫」って思い込むことがある。
俺は3年前の5月下旬、御嶽山(おんたけさん)でやられた。天気予報では「晴れ」。なのに午後から雲が湧いて、夕方には雨。テント泊の予定だったから、レインウェアは「最小限でいいか」って判断してた。
結果、テント周りはずぶ濡れ。テント内も湿度が高くなって、寝心地は最悪。朝になってから、テント場から下ろしてる荷物が全部濡れてるのに気づいて、本気でため息が出た。
初夏のテント泊で一番やっちゃいけないのは、「天気がいいだろう」って予測で、雨対策を削ることだ。GW直後は特に気象条件が変わりやすい。タオル、ジップロック、予備の靴下。このくらいは、必ず持っていく。
テント泊デビューなら、混雑を避けた時期・山を選ぶ
GW真っ最中の山は、テント場も満杯だ。有名な山のテント場なんて、朝8時には場所が埋まってる。そういう環境で初めてテント泊をするって、精神的なプレッシャーが大きい。
俺の友人に勧めたのは、「5月中旬から下旬、GWが終わった後の週末に、そこまで有名じゃない山を選べ」ってことだ。
例えば、北アルプスなら燕岳は有名だけど、同じくらいの高さで、仙丈ヶ岳は比較的空いてる。中央アルプスなら木曽駒は日帰り客が多いから、テント場は意外と穴場だ。
初心者が混雑の中でテント泊をすると、「ちゃんとやらなきゃ」ってプレッシャーが、余計なストレスになる。隣のテントとの距離が近いと、夜中に音も気になるし、朝のテント撤収もスピードを求められる感覚がある。
初めてなら、「ゆっくり、丁寧に、失敗を恐れずやる」ってマインドセットが一番大事だ。だからこそ、穴場の山、空いてる時期を選んだ方が、絶対に成功する確率が上がる。
荷物チェックは、前夜じゃなく出発1時間前にする
俺の銀マット忘れの話に戻るけど、あのときのチェックリストの作り方が甘かった。前夜に「あ、これ入れといこう」って程度で、実際に確認もしないでザックに詰めた。
テント泊の装備は、15個以上のアイテムがある。一つでも忘れると、その失敗は一晩中付き纏う。
今は、登山口に着く1時間前に、駐車場で全部確認するようにしてる。「銀マット?」「あ、ちゃんと入ってる」って、目で見て確認。そうすることで、走り出した後に「あ、忘れた」ってなることがない。
初めてテント泊する人は、なおさら。出発前に、テントをザックから出して「ちゃんと入ってるな」って確認する5分間を惜しまない方がいい。その5分が、夜間の快適さを大きく左右する。
失敗も含めて、GW後のテント泊は最高の季節
話をまとめると、こういうことだ。GW登山を終えた今、テント泊にチャレンジしたい気持ちはすごく分かる。そして初夏は、実は初心者にとって最高のテント泊シーズンだ。気温も悪くないし、日中の行動時間も長い。
でも「気をつけるべき細かいこと」が、意外とたくさんある。それを知らずに突っ込むと、俺みたいに銀マット忘れて一晩地獄を見ることになる。
今のお前たちは、GW登山で「日帰りって楽だな」「でもテント泊もやってみたい」って気持ちが混在してると思う。その気持ちを大事にしながら、でも準備は丁寧に。失敗から学んだ分だけ、次の登山はもっと楽しくなる。
俺も、月1回程度の山登りしかできない身分だけど、それでもやめられない。子どもには「また山?」って言われるけど(嫁にも)、その失敗も含めた時間が、仕事と家族から救ってくれてる。
GW後のこの季節、テント泊デビューするなら、今が狙い目だ。準備を丁寧に。混雑を避けた山を選ぶ。そして失敗を恐れずやってみる。それだけで、登山の世界は本当に広がる。
登山歴10年以上・30代会社員パパ
テント泊縦走が大好きな30代の会社員パパ。週末に家族と過ごしながら、月1〜2回のペースで登山を継続中。10年以上の経験をもとに、登山初心者が失敗しないための情報を発信しています。

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