こんにちは、どらいちです。今回はGW後のテント泊デビューで、水分補給を甘く見てしまった失敗談について解説します。
この記事でわかること:
- ・5月の初夏登山で脱水症状に陥った実体験と原因
- ・テント泊デビューで本当に必要な水分補給の量と頻度
- ・同じ失敗をしないための持ち物と対策3つ
この記事は、これからテント泊デビューしようとしている登山者や、GW後に山を計画している人向けに書きました。

1. 標高差1,200m、8時間で気づいた「水が足りない」という現実
今年のGW直後の5月中旬、僕は愛知県に住む会社員パパとして、ようやく嫁さんに「山行ってくる」と許可をもらいました。子どもが生まれてから登山の頻度は激減していて、月1回が年4〜5回になってしまっていたんですよね。ぶっちゃけ、かなり久しぶりのテント泊でした。
選んだのは南アルプスの甲斐駒ヶ岳。北沢峠からのテント泊縦走ルートです。GW直後とはいえ、5月の初夏は「気温が上がるし、新緑で気持ちいいだろう」くらいの軽い気持ちでした。正直、これが大きな失敗でした。
2日目の朝、北沢峠を出発したのは7時。天気は最高です。新緑が気持ちよくて、テンションも高い。ところが、登り始めて3時間も経つと、喉の渇きが目立つようになってきました。
僕が持ってきた水は、500mlのペットボトル2本と、500mlの水筒1本。「これでいけるだろう」と思っていたんです。ところが、標高差1,200mの登山道を進むにつれて、あれよあれよと水が減ってしまいました。
11時過ぎ、標高2,600m付近に到着した時点で、持参した1.5Lはほぼ空。次の水場は仙丈ヶ岳の山頂付近。あと1時間半はある計算です。
「あ、これ失敗したな」と思った瞬間でした。わかります、その気持ちですよね。「そのくらい何とかなるだろう」って思うんですけど、実際には体の警告信号が出ていたんです。
残りの水を少量ずつ飲みながら進むことにしました。歩く速度も落ちました。足が重くなり、頭がぼーっとしてくる。気温は5月とはいえ、日中は25℃近くあったと思います。初夏の日差しは侮れません。
2. 実際に経験した脱水の症状と、あの時気づいたこと
仙丈ヶ岳の山頂に着いたのは13時15分。標準タイムは12時間なので、予定より15分遅れ。この遅れの大部分は、水不足によるペース低下が原因だったと確信しています。
山頂に着いた時、僕の体に現れていた症状は:
- ・喉の渇きが止まらない(常に砂を飲んでる感覚)
- ・頭が少しくらくらしている
- ・足がいつもより重く、筋肉が硬い感じ
- ・尿が濃い黄色になっていた
これ、典型的な軽度の脱水症状ですよね。山頂で500mlの水をがぶ飲みしたら、少し気分が良くなりました。でも、これは危険な信号だったんです。
テント泊を始めて11年になりますが、こんなに水分計画を甘く見たのは本当に久しぶり。仕事が忙しくなって登山から離れていた時間が、こんなところで影響を与えていたんだと気づきました。
山頂で荷物を整理して、テント場へ向かう道すがら、僕は何度も「あのとき、水を3L持ってきていたら…」と考えていました。GW直後の5月は、実は気温が高くて汗をかきやすいんです。11年も登山をしているはずなのに、季節感を完全に見失っていました。
3. GW後のテント泊デビューで、本当に必要な水分補給の量
では、実際にGW直後の初夏の山では、どのくらい水を持つべきだったのか。帰宅後、いろいろ調べて、実体験も振り返ってみました。
結論から言うと、GW後の5月の山では、気温や標高差によって異なりますが、最低でも2〜2.5Lの水を持つべきです。特に以下の条件がある場合は要注意です:
- ・気温が20℃以上ある場合(初夏の晴天日)
- ・標高差が1,000m以上ある場合
- ・水場までの距離が1時間以上ある区間がある場合
僕が犯した失敗は「1.5Lで十分」という根拠のない判断でした。北沢峠から仙丈ヶ岳の山頂まで、実際には3時間で1,200m登っているんです。3時間で1.5Lというのは、1時間に500mlの計算。汗を考えると、全然足りません。
実際には、この区間で2L以上あると余裕を持って行動できるはずです。テント泊デビューを考えている人は、ぜひこの教訓を活かしてみてください。一度脱水気味になると、その後の歩行効率は目に見えて落ちます。
4. テント場到着後、夜間に気づいた「思わぬトラブル」

テント場に到着したのは夕方16時。あれだけ水分補給で失敗しておきながら、その夜、別の問題が発生しました。
トイレの回数が異常に多かったんです。正確には、トイレに行ったのに尿が出ない状態が何度も続きました。これは脱水の後遺症です。昼間に汗をかいて脱水になった体が、その後に大量の水を飲むことで、電解質バランスが崩れてしまったんだと思います。
実は、これもテント泊デビューで気をつけるべき大事なポイントなんですよね。水分補給は「とにかく飲む」のではなく、「こまめに飲む」が正解です。
僕が夜間に何度も目が覚めたのは、トイレに行く頻度が高かったから。結果として、テント内の睡眠時間は5時間程度。翌日の行動にも響きました。
昼間に脱水になって、夜に水を大量に摂取すると、夜間のトイレが増えて睡眠が浅くなる。これは本当に悪循環です。テント泊の時の食事と栄養管理も重要ですが、水分管理も同じくらい大事だということを痛感しました。
5. あのとき気づいた、正解の水分補給戦略「こまめ飲み」
帰宅してから、登山の水分補給について改めて学び直しました。そして、今わかった「正解」を紹介します。
GW直後の初夏の山で、脱水を防ぐための水分補給戦略:
- ・30分ごとに少量(150〜200ml)を飲む(ぶどう糖や塩分を含むドリンク推奨)
- ・喉が渇く前に飲む(渇いてからでは遅い)
- ・標高差1,000mあたり、最低2Lの水を準備する
- ・テント場到着後は、夜間のトイレ頻度を考慮して、寝る2時間前から水分摂取を抑える
このうち、最も重要なのは「30分ごとに少量」という頻度です。昼間に1Lを一気飲みするのではなく、朝から夜まで分散させることで、体の電解質バランスも保たれます。
僕が次のテント泊で実践したのは、小型のスポーツドリンク粉末(アミノ酸入り)を持参すること。行動食と一緒に、定期的に摂取する習慣をつけたら、同じ条件の山でも全然変わりました。
6. GW後のテント泊デビュー、同じ失敗をしないための持ち物3つ
では、実際にGW後のテント泊デビューを控えている人が、何を持つべきか。僕の失敗から学んだ「本当に必要な3つ」を紹介します。
① 水を入れるための容器を複数用意する
僕の失敗は、500mlペットボトル2本+500ml水筒という、「合計1.5L」という少ない容量の容器を持ってきたことです。正解は:
- ・大型ハイドレーション(1.5〜2L)1個
- ・500mlペットボトル2本(水場で追加補給用)
こうすることで、最大3.5Lの水を一度に携帯できます。山道で複数回、水を補給できる環境ならこれで十分ですよね。
② スポーツドリンク粉末(塩分・ぶどう糖入り)を必ず持つ
水だけではなく、電解質を含むドリンクが本当に重要です。僕は今、アミノ酸入りの粉末ドリンクを必ず持ちます。テント場でお湯を沸かせば、寝る前の栄養補給にもなります。
③ 行動食に塩分を含むものを組み込む
塩飴やチーズ、ナッツなど、塩分を含む行動食を意識的に選ぶことも大事です。水だけを飲むと、血液が薄まって、かえって脱水が悪化することもあります。試してみてください。
7. まとめ
長い記事を読んでいただきありがとうございます。GW後のテント泊デビューは、多くの登山者にとって待ちに待った瞬間。ですが、5月の初夏の気候を甘く見ると、僕のように脱水で失敗してしまいます。同じミスをしてほしくないので、この体験を書きました。
11年の登山経験があっても、季節ごと、山ごとに失敗はあります。重要なのは「そこから学ぶこと」。水分補給は登山の基本ですが、GW後の初夏は特に注意が必要です。最低でも2〜2.5Lの水を用意して、30分ごとに少量を飲む習慣をつけてください。
これからテント泊デビューする人も、すでに数回経験している人も、季節ごとの装備と行動計画を見直すきっかけになれば幸いです。ぜひ、安全で楽しいテント泊を楽しんでください。
登山歴10年以上・30代会社員パパ
テント泊縦走が大好きな30代の会社員パパ。週末に家族と過ごしながら、月1〜2回のペースで登山を継続中。10年以上の経験をもとに、登山初心者が失敗しないための情報を発信しています。

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