夏の登山なのに、休憩で立ち止まったら急に体が冷えてブルッときた。そんな経験はありませんか。これは「汗冷え」と呼ばれるもので、夏山でも体調をくずす原因になります。
結論から言うと、汗冷えを防ぐカギは一番下に着る「ベースレイヤー」を登山用に替えることです。この記事では、初心者がまず何を選べばいいか、メリノ(ウール)と化繊の違いや、さらに一枚下に着る「ドライレイヤー」まで、選ぶ基準をやさしく整理します。
そもそも汗冷えって何が起きているの?
登って汗をかくと、肌に近い服が汗を吸います。問題はそのあとです。汗を吸ったままなかなか乾かない服だと、休憩や稜線の風で一気に体温を奪われてしまいます。これが汗冷えです。
とくにやってはいけないのが、綿(コットン)のTシャツで登ることです。綿は汗をよく吸いますが、乾くのがとても遅いので、汗冷えの一番の原因になります。街では快適な素材が、山では逆に働くわけです。
だからこそ、肌に一番近い一枚を「速く乾く登山用」に替えるだけで、快適さがぐっと変わります。
まず結論|初心者が最初に替えるべきはベースレイヤー1枚
あれこれ一度にそろえる必要はありません。効果が大きい順に整理すると、次のようになります。
| 着る順番 | 名前 | 役割 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 肌のすぐ上 | ドライレイヤー | 汗を肌から上の服へ受け渡す | 慣れてきたら |
| その上(Tシャツの位置) | ベースレイヤー | 汗を吸って速く乾かす | ◎ まずここ |
つまり、最初の一歩はベースレイヤーを登山用に替えることです。ドライレイヤーはもう一段快適さを追いたくなったときで十分間に合います。
ベースレイヤーの選び方|化繊とメリノ、どっち?
ベースレイヤーの素材は、大きく分けて「化繊(ポリエステルなどの化学繊維)」と「メリノウール(羊毛)」の2つです。それぞれ得意なことが違います。
- 化繊:汗を吸って乾くのがとても速い。汗かきの人や、動きの激しい登り向き。値段も手ごろで洗濯もラク
- メリノウール:ニオイが出にくく、汗をかいても蒸れにくい。連泊や、何日も着替えにくい行程で快適。乾きは化繊よりゆっくり
迷ったら、まずは化繊の半袖からで大丈夫です。手ごろで乾きが速く、日帰りの夏山ならこれで十分に効果を感じられます。
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汗をかいてもニオイが気になりにくい方がいい、という人にはメリノウールがおすすめです。少し値は張りますが、防臭力が高く、休憩で止まっても汗冷えしにくいのが魅力です。
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選ぶときにチェックしたい3つのポイント
店頭やネットで選ぶとき、次の3つを見ておくと失敗しにくいです。
- 「吸汗速乾」と書かれているか:汗を吸って速く乾く機能。ベースレイヤーの一番大事な役割です
- 半袖か長袖か:夏の低山なら半袖が涼しい。日焼けや虫が気になるなら長袖、または後述のアームカバーで調整
- 体にほどよくフィットするサイズ:肌との間に汗がたまらないよう、ダボつかないサイズを選ぶと乾きやすい
色や見た目も大事ですが、まずは「速く乾くこと」を最優先にすると、山での快適さが変わります。
もう一歩快適に|ドライレイヤーという裏ワザ
ベースレイヤーに慣れてきて、それでも「休憩の汗冷えが気になる」という人に効くのがドライレイヤーです。
ドライレイヤーは、肌とベースレイヤーの間に着る、薄いメッシュ状のインナーです。役割は、肌についた汗をすばやく上のベースレイヤー側へ受け渡すこと。肌の表面がサラッと保たれるので、汗が冷えても体が濡れにくくなります。
- とても薄いので、着ぶくれせず夏でも暑苦しくない
- 汗をたくさんかく人、稜線の風が強い山でその差を感じやすい
- 最初の一枚としては優先度は高くない。ベースレイヤーの次のステップとして考えれば十分
「もっと快適にしたい」と感じたタイミングで足すのが、無駄がなくておすすめです。
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まとめ|まずはベースレイヤー1枚から
夏山の汗冷え対策は、むずかしく考えなくて大丈夫です。ポイントを整理します。
- 綿のTシャツで登らない:乾きが遅く、汗冷えの原因になる
- まずは化繊のベースレイヤーに替える:手ごろで乾きが速く、効果を感じやすい
- ニオイが気になるならメリノ、さらに快適さを求めるならドライレイヤーを追加
一気にそろえるより、肌に一番近い一枚から替えていくのが失敗の少ないやり方です。次の山行の前に、まずはベースレイヤーを一枚見直してみてください。快適さの違いに、たぶん驚くはずです。
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登山歴10年以上・30代会社員パパ
テント泊縦走が大好きな30代の会社員パパ。週末に家族と過ごしながら、月1〜2回のペースで登山を継続中。10年以上の経験をもとに、登山初心者が失敗しないための情報を発信しています。

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