こんにちは、どらいちです。今回は、7月の夏山シーズンで実際に経験した脱水症と、そこから学んだ水分補給の正解についてお話しします。
この記事でわかること:
- 夏山で脱水症になる理由と、僕が体験した具体的な症状
- 登山中の水分補給「よくある間違い」と現実的な対策
- 行動食と水分のバランス、実際に効果があった補給戦略
この記事は、これから7月・8月の夏山に挑戦する登山初心者さんや、テント泊縦走を計画中の人向けに書きました。
1. 甲斐駒ヶ岳で僕が脱水症になった日
去年の7月中旬、甲斐駒ヶ岳に2泊3日のテント泊で行ったときのこと。朝5時に北沢峠を出発して、初日は仙丈ヶ岳を経由して甲斐駒ヶ岳のテント場を目指すコースでした。標高差は1,500m以上、コースタイムで8時間半。正直なところ、「まあ何とかなるだろう」という気持ちで出かけたんです。ぶっちゃけ、これが失敗の始まりでした。
3時間目あたりから、なんか違和感がある。足が重い、頭が少しボーっとしている。でも山頂はまだ先だし、ペースを上げるしかない。そう思って歩き続けたんですよね。わかります、その気持ち。多くの登山者が同じ判断をして、後悔しています。
4時間目に、本当に危険な状態になってることに気づきました。めまい、手足のしびれ、判断力の低下。水は1.5リットル持ってきたはずなのに、朝のうちに500mlを無駄に飲んでしまっていて、あと1リットルしか残ってない。ここで一気に焦りました。結局、下山用に500mlを残して、残り水を慎重に飲みながら、ペースを落として何とかテント場にたどり着いた。所要時間は10時間半。嫁には「また無理してるんじゃないか」とメールで指摘されました。
2. 僕の水分補給で何が間違っていたのか
その後、山仲間の先輩に相談してわかったのは、僕の水分補給が完全に『場当たり的』だったということ。
「喉が渇いたら飲む」「なんか疲れたから多めに飲む」こんな感じで、計画性がゼロだったんです。7月の夏山、標高1,500m以上の歩行なら、最低でも1時間あたり300〜400mlの水を飲む必要があるって、そのときに初めて知りました。僕の場合、朝30分で500ml飲んじゃってるから、すぐに水がなくなるわけです。
もう1つ重大な失敗が、行動食と水分補給をセットで考えていなかったこと。塩分を含まない行動食ばっかり食べてて、浸透圧の関係で水を吸収しきれていない状態になってたんですよ。つまり、いくら水を飲んでも、身体に吸収されていなかった。これってめちゃくちゃ危ないですよね?
3. 実際に試してみてわかった、効果があった水分補給戦略
その失敗以来、僕は夏山に行くときの水分補給を完全に変えました。
まず第1に、出発前に500mlの水を飲んでおく。これ地味ですけど超大事。身体の中に水が満たされた状態で歩き始めるので、最初の脱水を防げます。次に、1時間ごとに200〜300mlの水を『こまめに』飲む。一気に飲むのではなく、定期的に少量ずつ。これが体に吸収されるコツなんです。
そして行動食は、塩分が入ってるものを意識的に選ぶようにしました。梅干し、チーズ、ナッツ、スポーツドリンク粉末(水に溶かす)。塩分があると、身体が水分を保持しやすくなるんですよ。これを学んでから、同じ8時間歩いても体の軽さが全然違います。ぜひ次の夏山で試してみてください。
4. 水分補給で見落としがちな『あと2つのポイント』
脱水症を経験して気づいたのは、水を飲むことだけが対策じゃないってこと。
1つ目は、朝から昼の時間帯で意識的に水分を摂取することです。登山ってたいてい朝6時とか7時に出発するじゃないですか。その時点で多くの人が、前夜からの脱水状態になってる。だから朝のうちにしっかり水を飲んでおくと、昼間の脱水が防げるんです。ここ重要です。
2つ目は、水の『量』よりも『ペース管理』が大事ってこと。夏山のコースタイムって、実はかなり甘めに設定されてるんですよ。焦ってペースを上げると、汗の量が急に増えて脱水が進む。だから意識的にペースを落とす。そうすると水の消費も減るし、脱水症も防げる。やってみてください。
5. テント泊の場合、初日だけ注意する理由
ちょっと視点を変えると、テント泊の装備を背負うときは、初日の水分補給がめちゃくちゃ重要になります。
テント泊は2日目以降、テント場の水場で水が補給できるからって、初日を適当に考える人が多いんですよ。でも初日こそ、標高差が最も大きくて、気温も高い。ザックも重いから体力を消耗する。それなのに適当に水を飲んでると、初日の夜にテント場に着いても、完全に脱水状態です。
僕の場合、初日は行動食と塩分とセットで、3時間歩いたら15分休憩して水を飲む。これをルール化してから、翌朝の目覚めが全然違う。テント泊を計画してるなら、初日の水分補給を最優先で考えてみてください。
6. 夏山シーズン、これから山に行く人へ
7月、8月の夏山は本当に気持ちいいんです。朝焼けが美しいし、高山の景色は最高。でも同時に、脱水症と熱中症のリスクが跳ね上がる季節でもあります。
僕が脱水症になったときは、本当に怖かった。めまいがして、判断力が落ちて、もし一人だったら下山できなかったかもしれません。だからこそ、今回の失敗を公開してます。この夏、同じ失敗をする人が1人でも減れば、って思って。
大事なのは、「水を飲む」という1つの行動を、計画的に実行することです。朝から夜まで、毎時間どれくらい水を飲むか。行動食は何を持つか。テント泊なら初日と2日目でどう違うのか。そういう細部を詰めておくと、夏山はめちゃくちゃ楽しくなります。
まとめ
長い記事を読んでいただきありがとうございます。脱水症は、登山の中でも「気づきにくく、進行が速い危険」です。ですが、計画的な水分補給と行動食の工夫で、完全に予防できます。この夏、富士山やテント泊縦走に挑戦する人も多いと思いますが、ぜひ水分補給を甘く見ずに、真摯に取り組んでみてください。安全で充実した夏山登山になることを願ってます。
登山歴10年以上・30代会社員パパ
テント泊縦走が大好きな30代の会社員パパ。週末に家族と過ごしながら、月1〜2回のペースで登山を継続中。10年以上の経験をもとに、登山初心者が失敗しないための情報を発信しています。

コメント