テント泊で本当にうまかった飯5選。失敗も含めて全部話します

登山

こんにちは、どらいちです。

正直に言います。登山を始めた最初の10年間、山飯なめてました。

テント泊デビューしたのが20代の時なんですが、その時は「とりあえず食べられればいいや」くらいの気持ちで、カップラーメンとアルファ米だけ持ってったんです。銀マット忘れて一晩眠れなかったのもあるし、もう修行みたいな状態だった。

でも北アルプスで何度も縦走するようになると、だんだん気づくんですよ。朝起きて、朝焼けを見ながら温かい飯を食べる。それって、登頂と同じくらい大事な時間なんだって。

そしてね、ちゃんと作った飯はマジでうまい。標高2,000mで食べるラーメンが、平地でどんなに高級なラーメン屋で食べるのより旨いって、わかりますか?その気持ち。

今日は、この11年で実際に食べて「これは本当にうまかった」と心から思った山飯を5つ、失敗談も交えて全部話します。

その1:豚肉とネギの炒飯(本当は失敗作だった)

燕岳の山頂直下の合戦小屋で2泊したときの話。初日は天気がいいと思ってたら、夕方から雨が強くなっちゃって、テント場で夜ご飯の準備をしてました。

その時、嫁に「テント場で米を炊くとか、火が燃え広がったらどうするの?」って反対されてたから、最初はアルファ米で諦めてたんです。でも「いや、ちゃんとコッヘルの中で加熱すればいけるでしょ」って、前日に青ねぎをスーパーで買い込んで、塩漬けした豚肉も持ってきてました。

アルファ米にお湯をかけて、その間にスマホのランタン機能を使ってコッヘルで豚肉と青ねぎを炒めて…ぶっちゃけ、その時は火力も不安定だし、米もちょっと芯が残ってたんですよ。でも。

その失敗した飯が、俺の人生の中で一番うまかった。

雨音を聞きながら、テント内で食べた温かい飯。標高2,600m。あの時の豚肉とネギの香りは、今でも忘れられません。

失敗だったからこそ、うまかったんだと思う。

その2:味噌汁と行動食で起死回生(甲斐駒ヶ岳での話)

甲斐駒ヶ岳の縦走で、北沢峠から摩利支天岳を目指してた時のことです。朝出発して3時間くらいしたら、もう疲れすぎて、エネルギー切れになってました。

その時に持ってたのが、アマノフーズの「いつものお味噌汁」っていう粉末タイプの味噌汁。正直、「こんなん山飯か?」って思ってたんですよ。でもお湯を沸かしてサッと混ぜて、ちょっと待つ。

その味噌汁と、一緒に持ってた塩昆布おにぎり。あとはミックスナッツ。

15分間、そこで休憩して食べただけで、体が完全に復活した。その後の行動食は、行動食じゃなくて「生存食」だと気づきました。ちゃんと栄養がある温かい食事を取ると、山での体の感覚が全く変わる。

それからは、テント泊の時は必ず「温かい汁物」を1回は作るようにしてます。

その3:無印良品の「炊き込みご飯の具」の秘密

これ、正直に言うと、テント泊用にわざわざ食べたいと思った飯じゃなかったんです。仙丈ヶ岳の縦走の朝ご飯に、何も考えずにバックパックに入れてた無印良品の「炊き込みご飯の具」。

アルファ米に混ぜるだけで、勝手に味が出る。鶏肉と根菜が入ってるやつ。

朝5時にテント場で準備してたら、周りの人たちはカップラーメン啜ってるわけです。俺は何気にお湯を注いで、ちょっと待つ。

食べた瞬間、隣のテントのおばちゃんが「あ、それなんですか?」って聞いてきた。「何か良い香りがする」って。笑いましたよ。無印商品でここまで反応されるとは。

理由は簡単。標高の高い朝、温かくて、ちゃんと「作った」感がある飯だから。カップラーメンも好きですけど、無印の炊き込みご飯の具は、意外とテント泊向きです。

その4:レトルトカレーはやめて、自作ドライカレーに変えた

木曽駒ヶ岳の2泊目の夜ご飯。ここまで来ると、もうテント泊も慣れてるし、「何か手間をかけた飯が食べたい」って気分になってました。

俺が気づいたのは、「乾燥野菜」と「ドライカレーの素」と「米」があれば、十分うまいドライカレーが作れるってことです。

作り方は超簡単:

1. コッヘルに油を敷いて、乾燥野菜(人参、玉ねぎ、トウモロコシとか)を炒める
2. ドライカレーの素を混ぜる
3. アルファ米を加えて、お湯を注ぐ
4. 蓋をして5分待つ

これで完成。重さも軽い。作る過程も楽しい。そして何より、「自分で作った」感がある。

今度テント泊に連れてきたら、子供と一緒にこれ作ろうって思ってます。

その5:行動食で失敗した話(これ大事)

富士山を初めて登った時のこと。朝5時に登り始めて、昼1時に頂上ってスケジュールで、行動食は「栄養バー」と「ドライマンゴー」と「ナッツ」だけ持ってった。

9合目くらいで、ぶっ倒れそうになった。

理由は簡単。「栄養がある」と「食べたい気分になる」は全く別の話なんですよ。富士山みたいな単調な景色の中を歩いてると、食べたくない行動食を無理やり食べる気力がなくなる。結果、低血糖状態になって、足が動かなくなる。

その時は、山小屋で「焼きそば」を食べたんです。温かい食べ物。それで復活した。

以来、行動食は「栄養」と「食べたくなる心理」の両方を考えるようになりました。具体的には:

・塩気のあるもの(キャラメル、チョコレートだけじゃなく、塩昆布、梅干し)
・温かいお茶やスポーツドリンク(冷たいだけだと飲みたくない時がある)
・「ちょっと手間がある」感覚(すぐに食べられるより、少し準備がある方が、食事に集中できる)

山飯を楽しくするために、俺が実践してること

結局、テント泊での飯をうまくするコツは、1つか2つに絞られます。

1つは「温かい」こと。冷えた飯は、どんなに栄養があってもダメです。もう1つは「時間をかける」こと。朝ご飯なら、30分早く起きて、ゆっくり準備する。そうすると、同じ飯でも全く違う味になる。

あとは、「嫁との関係」も大事だったりします。「また山行くの?」って言われるのが辛かった時代もあるけど、今は「おいしい飯食べてくるんでしょ」ってニュアンスに変わった。子どもも「パパのテント飯、食べたい」って言うようになった。

月1回しか登れなくなったけど、その1回をちゃんと楽しむ。テント泊で、朝焼けを見ながら温かい飯を食べる。その時間が、俺には本当に必要です。

行動食の選び方テント泊の装備選び も、結局は「山飯をうまく食べるために」という視点で考えると、全く違う選択肢が見えてくる。

今年の夏は、子どもを連れてテント泊に行こうと思ってます。一緒にドライカレー作ろう。あの豚肉とネギの炒飯みたいに、失敗が最高の思い出になることもあるから。

D
どらいち
登山歴10年以上・30代会社員パパ

テント泊縦走が大好きな30代の会社員パパ。週末に家族と過ごしながら、月1〜2回のペースで登山を継続中。10年以上の経験をもとに、登山初心者が失敗しないための情報を発信しています。

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