こんにちは、どらいちです。
正直に言います。去年の8月、木曽駒ヶ岳から宝剣岳への縦走で、下山ルートを完全に間違えました。
天気も良かったし、体力的にも余裕があったし、10年以上登山やってるしって思ってたんですよ。でもそういう時が一番危ないんだってことを身をもって知りました。ぶっちゃけ、めっちゃ焦りました。
8月中旬、予定は「木曽駒→宝剣→木曽前岳」の3日間
愛知県から車を飛ばして、森林限界を超えた中央アルプスへ。1日目は駒ヶ根高原から木曽駒ヶ岳の避難小屋近くでテント設営。天気も上々で、むしろ気持ちよすぎるくらい。
2日目は宝剣岳へ向かう予定でした。朝6時には出発して、アルプスの朝日を浴びながら歩く。このときが本当に気持ちいいんですよ。妻には「また山か」って言われるけど、この時間のためにサラリーマン頑張ってるんだと思う。
木曽駒から宝剣岳への稜線は展望も最高で、気分が舞い上がっちゃってました。宝剣岳でお昼を食べて、「よし、今日のうちに木曽前岳の手前までいっちゃおう」って判断を下しました。ここが第一の失敗。
「この下りでいいだろう」という油断が全てを狂わせた
宝剣岳から次のピークへ向かう際、分岐がありました。地図を確認したんです。確認したんですよ。でも「大体この方向だろう」って思い込んじゃったんですよ。これが本当に危なかった。
稜線から外れて、沢沿いの踏み跡を辿り始めた時点で、何かおかしいなって気づくべきでした。でも夏の午後2時。時間的には余裕があるし、GPSで現在地確認もしたし。そういう気持ちになってませんか?その感覚が一番危ないんです。
20分、30分と進むと、踏み跡がどんどん薄くなっていく。あ、これ違うルートだ。そう気づいた時には既に遅い。地形図をじっくり見直すと、俺は隣の沢に入っちゃってました。
太陽の位置から逆算して、どうやって戻るかを考えました。幸い新しいテント泊用の地図アプリをスマホに入れてて、GPSでリアルタイム確認できたから何とかなりました。でも「もし地図がなかったら」って考えるとゾッとします。
ロスした時間、心に残る教訓

結局1時間ロスして、予定より遅く木曽前岳の下でテント設営することになりました。何ももたらされずに終わった1時間。
その夜、テントで地図を見直してました。自分がどれだけ雑な地図読みをしていたか。「だいたいこっち」で10年やってきたから、今回のコースも同じノリでいけると思ってた。これが一番危ない思考。
登山歴が長いからこそ、陥りやすい罠ですよね。新人の時は地図を何度も確認するし、分岐で立ち止まるし、慎重になる。それが歳とともに「経験値でなんとかなる」って錯覚する。
実は登山の持ち物チェックリストには「地形図」「GPSデバイス」と書いてあるんですけど、俺はずっと「スマホのアプリでいいや」って思ってました。でも紙の地図も一緒に持つべきだったと思います。スマホって本当に見づらいんですよ、山の上では。
下山も気を抜けない。親だからこそ慎重に
翌日の下山は、めっちゃ慎重にやりました。分岐ごとに地図確認。スマホのGPSと地図を合わせる。踏み跡が複数ある時は、より人が通ってそうな方を選ぶ。基本に徹しました。
子どもがまだ小さいから、親として責任がある。これって本当に大切な感覚だと思う。独身だった頃は「俺が遭難しても自分の責任」で済みました。でも今は違う。親として、何かあったら妻に迷惑をかける。そういう思いで山に向かってます。
実際、子育てしながら登山を続ける方法ってテーマで何度も考えさせられるんですけど、安全管理の重要性ってそこにあると思うんです。
それでも山がやめられない理由
その後、木曽駒に何度も登ってます。同じコース、別のコース。あの失敗を繰り返さないために。そしてあの稜線の美しさを忘れられないから。
30代後半になって、月1どころか年4〜5回のペースになっちゃいました。妻には「また山?」って言われるし、正直仕事も忙しいし、体力だって20代の時ほどじゃない。でも山から学べることって、日常では得られないんですよ。
道に迷う恐怖も、それを乗り越える力も、登頂の喜びも。全部が自分を強くしてくれる気がする。子どもにもいつか「親父は何で山好きなんだろう」って聞かれたら、その時に伝えられることがあればいいな。
木曽駒の話をした時、同じ失敗した知人も何人かいました。「そっか、地図読みって本当に大事なんだ」って改めて思ったし、経験者が教えてくれる話って本当に貴重だと思う。だから俺もこうして書いてるんですけど。
今は山に行く前に、必ず紙の地図を持って、分岐ごとに確認する癖がついてます。失敗した価値があったってわけです。むしろ、この失敗がなかったら、もっと危ない時に大きく道を踏み外してたかもしれない。
あの8月の木曽駒。次はロスタイムなしで、もう一度チャレンジしたいです。
登山歴10年以上・30代会社員パパ
テント泊縦走が大好きな30代の会社員パパ。週末に家族と過ごしながら、月1〜2回のペースで登山を継続中。10年以上の経験をもとに、登山初心者が失敗しないための情報を発信しています。

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